話が面白い人となら1時間、いえ数時間だって話していて飽きないかもしれません。
そんな経験ありませんか?
そして自分も面白く話せるようになりたい、話し上手になりたい、そんな風に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
最近、至る所で「コミュニケーション能力が大切だ」という声を耳にします。コミュニケーション能力は、持って生まれた才能だけではありません。会話のコツやテクニックを練習することで、面白い話や人を虜にする話し方を身に着けることは可能です。
この記事では、恋愛や仕事にも応用可能な面白い話し方のコツをご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
面白い話し方の極意!面白い話は、内容ではなく話し方が一番大事
それではさっそく、人が思わず興味を持つような面白い話をするための極意をお伝えしていきましょう。
空気を読むだけではなく空気を作る
面白い話をするためには、まず最初にその場の空気感を自分のものにすることが何よりも大切です。面白く話そうと意気込み過ぎると、つい空回りして上手くいかなくなってしまうことがありますよね。いわゆる「スベる」という状態がこれに該当します。
場の空気感を自分のものにするためには、聞き手との一体感を自ら作り出さなくてはいけません。空気を「読む」とはよく言いますが、あなたが話し手である場合は、自分で話しやすい空気を「作る」ことが大事です。
仲の良い友達や親友と話す時は、緊張なんてしませんよね。けれども、初めて会う人や目上の人と話す際は、思わず身構えてしまうという人も多いはずです。そのままだと、場の張りつめた空気に飲まれてしまうので、まずは話を始める前に、小さくても良いので深呼吸をひとつしてみてください。そうすることで身体の緊張感がほぐれ、自信を持って会話が出来るはずです。
ジェスチャーや表情を交えて話すことで、より魅力的に!
「面白い話」と聞くと、ネタが全てだと思っている方も多いかも知れません。しかし、実はそれは間違いです。テレビに出ている現役の芸人やタレントのトークをよく観察してみてください。面白い話をしていると印象に残る人は、そのほとんどが面白そうに話しているだけなのです。
私たち聞き手は、話し相手から発せられる言葉の内容だけでなく、表情やジェスチャー、そして声のトーンなどを全体的に見て、面白いかどうかを無意識のうちに判断しています。
自分が面白い話をしたい場合は、なるべく笑顔で話すことを心がけ、必要に応じて手や目線の動きなども付け加えましょう。人を楽しませる話し方のコツのひとつとして、笑顔はとても大切です。オーバーリアクションをする必要はありませんが、直立不動よりも動きを入れた方が、より楽しさが相手に伝わるはずです。
笑顔とジェスチャーを意識しても、声が暗くてボソボソ話していたら、チグハグな印象になってしまうので、声のトーンにも注意しましょう。オススメのトーンは、高めのドレミで言うと、「ソ」や「ラ」の音です。このトーンを意識して声を出すと、相手に聞き取ってもらいやすく、話が面白いと思ってもらえる確立も上がります。
プロの芸人も実践!面白い話をする際に、覚えておきたいマル秘テクニック!
上記でご紹介したテクニックにプラスして、ここからはプロの芸人も実践している面白い話をするコツを具体的にお伝えしましょう。
1. 話のオチやポイントの前に、一拍置く
ここからは上級テクニックですが、話の内容にオチやポイントなど、相手に明確に伝えたいところがある場合は、その部分を話す前に一拍置きましょう。その間があることで、聞き手はあなたの話にグッと引き込まれます。
難しい場合は、「~でさ、どうなったと思う?」などの疑問文を使って一拍置く空気感を誘導し、オチに繋げるのがオススメです。
2. ダラダラと話を続けず、メリハリを入れる
また、面白い話で場を盛り上げたいと思った場合は、喋る内容を普段よりも手短にまとめ、ダラダラと話し続けるのは避けましょう。ただ、中にはどうしても前置きが長くなる話もあると思うので、その場合は声のスピードを適宜調整してメリハリを入れることで、聞き手が飽きることなく最後まで話に夢中になれます。
3. どんでん返しがあると、相手が惹き込まれやすくなる
ラストは普通の「面白い話」を話す時だけでなく、「すべらない話」を組み立てる際にも応用できるマル秘テクニックです。人は相手の話を聞く際に、ある程度は自分の人生経験と照らし合わせて、無意識のうちに先の内容を予想しています。
話の途中までは、なるべく相手の共感を誘うような内容、俗にいう「あるある」ネタを話すようにし、話の最後にまさかの展開を用意すると、聞き手は思わず驚きを通り越して笑ってしまいます。
人を惹き付ける話し方のコツとは?
では、人を惹き付ける話し方のコツについて、さらに詳しく見ていきましょう。
話すスピードを意識することで、より聞き取りやすい声に!
人とのコミュニケーションを取る上で、一番大切なのは話すスピードです。つい自分の好きなことや、相手に聞いて欲しいことを話す際は、早口になってしまう人が多いと思いますが、普段の自分よりも少し遅いペースを意識して喋ってみてください。
初めての相手と話す際などは、緊張すると自然と早口になりがちなので、「ゆっくり」「ていねいに」を忘れないようにすることで、より聞き取りやすい声になります。
相手の目を見て話すことで、しっかりと気持ちが伝わる!
自分の気持ちをしっかりと届けたい場合は、相手の目を見て話すようにしてみましょう。
目を見て話すのは、なんだか恥ずかしかったり、照れてしまったりしますよね。しかし、「目は口ほどに物を言う」ということわざがある通り、本来は何も言葉を発さずとも、目つきだけで人は感情を読み取ることが出来る生き物なのです。そのため、相手の目をしっかりと見て話すことが出来れば、コミュニケーションがよりスムーズになります。
相手の目をみるのが苦手という方は、相手の鼻のあたりを見るようにしてください。目を見なくても、相手は自分の目を見ていると感じます。
大勢の人の前で話す場合のコツとテクニック!
今までは、話し相手が自分の目の前にいることを想定していましたが、数十人、数百人の前で話す場合はどうすればいいのでしょうか。
大勢の人を相手に何か面白い話をしたい場合は、客席の中から誰でもいいのでひとり選び、その人に語り掛けるように意識して話してみてください。そうすることで、そこにいる全員がまるで自分に語り掛けられているように錯覚するのです。
正しい発声の方法と気を付けるべきポイント
次は、日常会話の中でも、常に意識しておくと便利な、正しい発声の方法について詳しく見ていきましょう。
発声を行う際の姿勢とは?
良い声を出すには、真っすぐな姿勢を意識しましょう。お腹の下に力を入れて、背筋をピンと伸ばした状態を作るととても良い声がでます。お腹以外の肩や足などは無理な力を入れず、頭のてっぺんから糸で釣り上げられた、操り人形のような姿勢をイメージしてみると分かりやすいかも知れません。
表情筋の動かし方をマスターしよう
発声を行う際には、表情筋の動かし方も大きなポイントとなってきます。表情筋とは顔の表情を動かす筋肉のことで、日頃からこれをしっかりと鍛えておくと、感情表現がとても豊かになります。
先ほど、人を楽しませる話し方のコツのひとつとして、笑顔はとても大切だとお話しましたが、これにも表情筋の柔軟性が関係しています。普段からあまり笑わない人は、笑顔がひきつってしまいますよね。鏡の前で意識的に口角を上げ、5秒キープするという練習を毎日続けることで、話す際の笑顔がとてもナチュラルになりますよ。
滑舌はトレーニングで鍛えられる
そして最後に忘れてはいけないのが、滑舌です。滑舌とは、言葉を明確に発音するための口や舌の動きのことです。「私は生まれつき滑舌が悪いから」と言った声もよく聞きますが、実は滑舌はトレーニングを行うことで鍛えられます。現時点で滑舌に自信がない方でも、専門家の指導のもとで正しいトレーニングを行えば、聞き取りやすい声に近づくことが出来るので、何もせずに諦めるのはもったいないですよ。
当スクールでは、正しい発声法を学ぶことが出来るだけでなく、滑舌もサポートしています。気になる方は、ぜひ一度体験レッスンに参加してみていただければと思います。
まとめ
今回の記事は、面白い話し方をテーマに、恋愛・仕事にも応用可能な話し方のコツをご紹介いたしました。面白い話をする際のコツは、大きく分けて下記の4点を意識するようにしてみましょう。
- 空気を作る
- 声のトーンやスピードを意識する
- 表情筋を使って笑顔で話す
- ジェスチャーを交えて楽しく話す
プロを目指すのであれば、緻密に計算した話の組み立ても必要ですが、日常会話であれば面白い話かそうでないかに内容はほとんど関係ありません。自分自身が楽しいと思いながら話すことで、自然と表情やジェスチャーが出てくるでしょう。声のトーンやスピードを上手くコントロールして、聞き手が惹き込まれる話し方を実践してみてください。面白い話し方が知りたかった方にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。
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