「いつも2,3曲歌っただけで声が枯れる」
「長時間話す仕事をしているので声が枯れやすい」
などなど、調子が悪いと感じつつも、無理に声を出し続けて毎回辛い思いをされていませんか?
声枯れがなく常に快適にのどを使えるようにするにはどうすればいいのか、声が枯れる原因、そして声枯れを治すためのボイストレーニングのポイントをお伝えいたします。
声がかれる、声枯れの医学的な原因
1.急性喉頭炎〈きゅうせいこうとうえん〉
喉頭は簡単に言えば気管の入り口であり、呼吸の通り道です。
声帯は喉頭の中央部にあります。喉頭で起こった炎症が声帯に及び、声帯が腫れることによって動きが阻害されます。炎症の原因としては
- 風邪などのウイルス感染
- のどの酷使
- 乾燥
- タバコの煙
- アルコール
などがあります。
2.声帯結節
声帯の横に「たこ」や「まめ」ができた状態です。声帯が閉じようとするのを結節が邪魔してしまい、声帯が振動しづらくなり、声が枯れたように感じます。結節ができる原因は声帯の酷使です。左右の声帯同士が擦れ過ぎて、そこから「たこ」のように結節ができます。
3.ポリープ
声帯から出血が起こったり、血まめができた状態です。結節よりも大きく、場合によっては呼吸困難を感じることもあります。こちらも主な原因は声帯の酷使です。自然に治ることはまずなく、治療には外科的手術を要します。
声枯れが辛い時の対処法
声が枯れてしまったときは、声を出さないようにするのが一番です。とはいえ、声を出さずにお仕事などすることは難しいですよね。なるべく喉に負担をかけないことが重要です。以下の方法を試してみてください。
- 十分に睡眠をとる
- 蒸しタオルで喉を温める
- 喉に優しい飲み物を飲む(ゆず茶、はちみつを溶かしたお湯など)
- ツボを押す
おすすめのツボはこちら。
- 天突:左右の鎖骨を結ぶ中心部のくぼみにあるツボ。
- 雲門:鎖骨下縁を肩関節方向に向けて指を移動していき止まるくぼみにあるツボ。鎖骨と肩の骨が合わさる部分にある。
ツボを押す際は、力を入れ過ぎず優しくゆっくり押すようにしてください。3秒間押して、3秒間離すことを2セットほど行いましょう。)
長時間声枯れが続いたり、呼吸が苦しいと感じる場合は、一度お医者様の診断を受けてみてください。しかし、このような症状が見られない場合は、ボイストレーニングで、喉に負担をかけない声の出し方を学び、普段の声・身体の使い方を見直すことが根本的な解決になります。
声がれを改善するためのボイストレーニング方法
声枯れに対してボイストレーニングで行う事は、声帯の緊張をなくすことです。
声を出す時に声帯に過度の緊張があると、声帯が閉じた時に摩擦が起こり、炎症やポリープの原因になります。
声を出しているとすぐに枯れてしまうという人は、知らず知らずのうちにのどや声帯を緊張させたまま使っているのです。
そこで、声帯の緊張をなくし負担なく声を出すための発声法をご紹介いたします。
びっくりスローモーション
声帯が緊張する原因で一番多いのが、喉が閉まることです。
のどが閉まり口の中の空間が狭まることで、声が響き辛くなり、それを補うために、声帯に力かけて振動させようとします。そして、喉が閉まる原因は呼吸の流れが止まることです。のどに空気が通っていないと、のどが閉まってしまいます。
そこで、アマートムジカオリジナルの発声法、「びっくりスローモーション」を行います。
左側の「呼吸の途中で息を止める」はもちろん、右側の「息を吸い過ぎる」のも、喉や声帯に負担を与える原因になります。
呼吸の仕方1つ変えるだけで、のどの負担がなくなり、
長時間、枯れることなく安定した声が出るようになります。
ぜひ、レッスンをご検討ください。