オンラインでのWeb会議や打ち合わせ、何気ない会話など、画面越しでつたえないといけない場面が、コロナ禍で増えた人も多いのではないでしょうか?
今回はWeb会議での話し方のコツについてお話します。
注意しないといけないのは、通常の対面で話すモードとはまったく違う話し方で話さなければならないということです。具体的に声の高さ、姿勢、話し方の留意点についてお話します。
いつもより声のトーンは高めにしてみよう
マイクを通して話すオンラインで会話では、マイクを通す分、低い声に聞こえます。そのため普段から低く、こもった小さい声だとより聞き取りにくくなります。さらに顔が見えていたらいいのですが、音声だけの会話になると、暗い、怖い、そんな印象を相手に与えかねません。
そのため気持ち高めの声で話すつもりで話しましょう。
では次の2で高めのトーンで話すコツについてお話します。
口角を上げて話す
いつもより口角を上げて話してみましょう。
スマホの録音機能をつかって、口角をあげて「ありがとう」、口角を下げて「ありがとう」と2パターン録音の実験をしてみましょう。聞き比べてみると、口角を上げた声のほうが明るく通る声になると思います。
口角を少し上げると、自然と明るくエネルギーのある表情になります。喉も開きやすくなるので、大きく通る声も出しやすくなります。
姿勢を整える
緊張すると体を左右に揺らしながら話す方がいらっしゃいます。また、背もたれに身体をもたれかけさせながら、猫背気味に話す方もいらっしゃいます。
これらの姿勢は、見た目にも「自信がなさげ」「いいかげんなかんじ」「やる気がない」といった印象を与えてしまいます。また、声も、こもった小さな声になりがちです。
姿勢のポイントとしては、座って話す場合は、「鎖骨の高さ」を真上に引き上げることを意識しましょう。それだけで、背筋が自然に伸びて、声が出やすくなります。また、内臓を圧迫しない姿勢なので、気分も上向きになり、緊張もほぐれます。
イメージとしては、10センチ上に引き上げるイメージです。(実際はそんなに引き上げることはできませんがイメージです)
発言の話し始めと、話し終わりを意識する
他の人が発言している最中には割り込まないようにしましょう。
自分とは違う意見が出た瞬間に発言し始める人がいますが、相手にかぶせるように話し始めるのは、対面での会話においてもいい印象を与えませんし、自分が相手より上の立場にいる場合はパワハラ的な言動と受け止められかねません。
オンラインでの会話となると、さらにタイムラグもあるので、より伝わりにくくなってしまいます。
相手の発言を最後まで聞き取り、その上で「発言よろしいですか?」など発言の許可を得て、間を取ってから話始めましょう。一瞬の間をおくことで、相手は「話をちゃんと聞いてくれた上で、伝えようとしている」と受け取ることができます。相手と意見が合わない場合でも、感情的にならずに前向きな意見交換が可能となります。
また、話し終わりには、「・・・。以上です」「・・・と思います。●さんはどうですか?」と一言添えてみましょう。こうすることで、聞き手も話始めるタイミングがわかりますし、次の方に話を振ることで、自分一人だけ話をする独善的な人という印象も避けることができます。
落ち着いた気持ちで、落ち着いた口調でゆっくりと話す
落ち着いてゆっくりと話せる人は、自信がある人と思ってもらえます。
オンライン会議になると口先だけで、早口で話してしまう人が多いのですが、早口で聞き取りにくい、自信がなさげ、活舌が悪い。そんな印象を与えかねません。ひと言ひと言はっきりと丁寧に話しましょう。
特に名詞をしっかりと丁寧に話すように心がけるだけで、アナウンサーのようなきれいな話し方になります。
「本日、お話をしたいことは3つあります。一つ目は来月の予定、二つ目は先月の売上、3つ目は来月の目標。この3点について話します」
ということを伝えたいなら、
「本日」「お話をしたい」「こと」は「3つ」あります。「一つ目」は「来月」の「予定」、「二つ目」は「先月」の「売上」、「3つ目」は「来月」の「目標。」この「3点」について「お話」をします。
「」でくくったのが名詞です。この名詞を丁寧に一音一音発音する意識をもつだけで、落ち着いた話し方に切り替わります。
早口になりやすい。活舌がよくない。そんな悩みを抱えている人にも効果です。
以上、5点、対面での話し方と、オンラインを通じての話し方の注意点についてお伝えしました。
ぜひご活用ください。