近年、人間関係に関する悩みは複雑になっています。人付き合いが苦手で、人の輪に入って話をするのが疲れるという方も増えていますね。しかしながら、一人で何もかもこなして生きていくのは非常に難しいですし、人とのつながりや助け合いがあったほうが、人生でできることや可能性の幅は広がります。
「人と気軽に話せるようになりたいけれど、苦手意識をどうしても感じてしまう」
そんな場合に有効な、ボイス&メンタルトレーニングをご紹介いたします。
人付き合いが苦手 の根底にあるもの
人付き合いに対して苦手意識がある人は、自分に自信がない場合が多いです。そしてその自信のなさは、過去の経験が強く影響しています。
人と話していて気持ちが通じ合えなかったり、上手く話せなくて恥ずかしい思いをした経験などから「人付き合い=嫌な思いをする」という摺りこみができます。
結果「~と思われたくない」「どうせ話しかけても無碍にされている」と無意識のうちに壁を作って、嫌な思いをしないよう自分を守ろうとするのです。
挨拶を変えて、コミュニケーションを変えよう
人付き合いに対する苦手意識を克服するには、自分で作りだした「こう思われるんじゃないか」という壁を壊す必要があります。そのために、簡単に始められる方法が1つあります。
それは「挨拶」の声を変えることです。
挨拶は声掛けの基本であり、コミュニケーションの第一歩でもあります。あなたが挨拶をした時の声・表情が快活な良いものであれば、その言葉を受け取った相手も同じ反応・表情を返すようになります。
ほんの短い言葉であっても、お互いが受ける印象は変わります。自分が他人に作ってきたイメージが、実際と違うことに気付けるのです。
では、気分よく挨拶をする上でのポイント3つをお伝えします。
1. 声の量を2倍にする
まずは、音量から変えていきましょう。
挨拶をしても返してくれない、と落ち込んでしまう方がいらっしゃいますが、
話しかけることを敬遠しているために、音量を無意識に抑えていることが多いです。
普段の2倍の音量で丁度良いと思っておきましょう。
2. 相手の目を見る
人付き合いに慣れていない人は、目を直視することに抵抗がある場合があります。目をじっと見つめることで、相手に嫌な気持ちを与えているのではないかと考えるからです。
そんな場合は、相手の目の中心ではなく、「黒目の端の光」を見るようにしてみてください。目線が直視から少し逸れ、しかし相手の目をしっかり見た状態で話せるようになります。
3. 回数を重ねる
上記のポイントを踏まえて、挨拶を繰り返すようにしましょう。
この時大事なことが2つあります。
1つ目は、少しずつでいいから数を重ねることです。繰り返すことで、「挨拶をしている自分が普段の自分だ」という意識が摺りこまれて、人との会話に対する緊張感や不安が薄れてきます。
そして2つ目は、少しでも声が出たら、自分に「100点!」をつけることです。「嬉しい」という気持ちをコツコツ積み重ねることで、自分のセルフイメージを高め、行動へのモチベーションを高めることができます。
ボイス&メンタルトレーニングでサポートできること
上記のポイントに加えて、ボイス&メンタルトレーニングを行うことで、挨拶の声をさらに通りやすくすることができます。
こちらの3つを参考にしてみてください。
1. 歯に穴
声の音量が適切かどうかわかりづらい時は、「歯に穴」のイメージを使ってみてください。
ポイントは、相手の頭上を飛び越えて、包み込むようなイメージで声を飛ばすことです。声が口の中や鼻腔で共鳴し、こもることなく聞きやすい声になります。
2. 水ジャージャー
緊張で身体が固くなっていると感じたら、水ジャージャーのイメージで身体をリラックスさせましょう。
「身体の力を抜かないと……」と考えると、そのプレッシャーで身体は逆に緊張してしまいます。心地よい水が全身をめぐるイメージをすることで、自然と身体がリラックスし、重心も安定し、声が出やすくなります。
3. 丹田呼吸法
日常でメンタルを整える方法として、丹田呼吸法が効果的です。酸素を身体の隅々まで行き渡らせて、身体と心をリフレッシュさせることができます。
丹田呼吸法は1回行うのに40秒あれば十分です。電車を待ったり、人を待っている時など合間に行ってみてください。待っている合間にちょこっと行うようにすると、習慣化がしやすいですよ。
いかがでしたか?人付き合いに対する苦手意識を克服し、毎日を楽しく過ごすために、ぜひボイス&メンタルトレーニングをお役立てくださいね♪