こんにちは、アマートムジカ 校長の司拓也です。
今回は活舌が悪い原因と対策についてお話します。
活舌が良くなくて悩んでいるA君との対話から学んで見てください。
A君
僕は活舌が悪くて、中学高校の国語の朗読がとにかく嫌いでした。 みんなに笑われたのも1回、2回ではすみません。
そんなときどうしたんだい。
司拓也
A君
早口言葉を頑張りましたが、いまいち効果を実感できませんでした。
滑舌を良くするための練習として、よく「早口言葉」をしましょうと言われるけど、早口言葉はあまりおすすめしないよ。アナウンサーなどのプロの話し手であれば必要な技術かもしれないけど、一般の人にとっては、早口言葉は早口になるトレーニングをしているものだ。そう思わないかい。
司拓也
A君
たしかに、あそこまで早口で話す機会なんてないです。
さらに人前に立って、緊張感がプラスされればどうなる?
司拓也
A君
より早口になってしまいます。
早口になると、余計に相手に理解されづらくなって、聞き返されるシーンも増えそうな気がしないかい?
司拓也
A君
最悪です。
それに早口言葉で話をすると、交感神経が優位になるんだ。結果、どうなると思う。心拍数が上がり、呼吸も早くなるんだ。
司拓也
A君
ますます緊張感が高まってしまいます。
言葉につっかえたり、どもったり、同じフレーズを何度も使ったりと、聞いていて聞きぐるしい話になっちゃうよね。
司拓也
A君
信頼される声の人を思い浮かべると、ゆっくりとした話し方の人のような気がします。
滑舌がわるい人ほど、「ゆっくり落ち着いて話をする」ことをまずは心掛けてほしいな。その上で、活舌がよくなる方法を紹介するね。
司拓也
A君
僕は活舌が悪くてよくいじられたりします。それが悔しくって、早口言葉とかいいろいろしてみるんですが、なかなかうまくいかないんです!
活舌が悪いと悩む人はほんと多いよ。たしかに早口言葉でよくなることもあるけど、そもそもアナウンサーレベルの活舌のよさを目指すならともかく、日常の会話をするのにそこまでストイックにやる必要はないよ。
司拓也
A君
それじゃあ、どうしたらいいんですか?
方法は2つある。やりやすいほうを試し見てほしいんだ。
一つ目は、それは下の根元から大きく舌をうごかすつもりで話すということ。
活舌よく話そうとして、舌先を一生懸命動かして話そうとするひとが多いんだけど、それをすると逆に舌先に意識がいきすぎて、緊張して力みを生んで噛みやすくなるんだ。舌の根本からダイナミックに動かすつもりで話してみよう。
一つ目は、それは下の根元から大きく舌をうごかすつもりで話すということ。
活舌よく話そうとして、舌先を一生懸命動かして話そうとするひとが多いんだけど、それをすると逆に舌先に意識がいきすぎて、緊張して力みを生んで噛みやすくなるんだ。舌の根本からダイナミックに動かすつもりで話してみよう。
司拓也
A君
たしかに、舌先に意識を向けすぎると、余計に噛んでしまう気がします。
早口言葉の練習は早口になる練習をするみたいなもんだよ。実際、そんな早口で話しても、相手は聞き取れないよね。だから無理に早口言葉を練習しなくてもいいんだ。
もう一つは、舌の存在をいったん忘れてみることだ。
もう一つは、舌の存在をいったん忘れてみることだ。
司拓也
A君
どういうことですか。活舌をよくしたいのに舌の存在を忘れていいんですか?
そうだよ。その代わり、喉の中に口があるイメージで話してみよう。
司拓也
A君
え?喉の中に口?
そう。喉の中の口が話すつもりで、声を出してみよう。すると不思議なことが起きるんだ。舌の緊張感が取れて噛まなくなるんだ。君の苦手な早口言葉も不思議といえるようになる。
司拓也
A君
生麦生米生卵 生麦生米生卵 生麦生米生卵 うわ!確かに言えてる。うまく言おうとしなくても言えてる。すごい!!
もうひとつ利点があるんだ。声が胸板に響いて、安心感や信頼感を感じさせる声にもなるよ。
司拓也
参考文献:『99%の人が知らない話し方のコツ』(総合法令出版)