声がこもる・声が通らない状態とは?
声がこもってよく聞き返される…
声が通らないため、プレゼンテーションなど、人前で発表するのが怖い…
自分の声が相手に届いている感じがせず、声のせいで低い評価を受けている…
ざわざわした飲み会の席では、目の前の人に声が届かず、会話が楽しめない…
このように「声がこもる」「声が通らない」お悩みやコンプレックスをお持ちの方は大変多く、ボイストレーニングを受講されることを決心される方が後を絶ちません。本記事ではそんなお悩みの方のために、声がこもる原因、声が通らない原因、そしてそれらの解決法をお伝えしていきます。
まずは、実際に当スクールでたった1日レッスンを受けられた方の声の変化をお聞きください。
声がこもったり、子供っぽい声が嫌とお悩みのR様のビフォーアフターの音声です。
東京都 30代女性 R様
ビフォー
人から「甘えた声」と言われ、とても悔しい思いをされていたとのこと。
横に口を引っ張りすぎて話していたので、声がペチャッとつぶれて子どもっぽい声になっていました。幼い声になるのは口の形が原因です。
アフター
いままでなんとなく声を出すという感覚から、しっかりと息を使って、口の形を整えるトレーニングをおこない、お腹から声が出せるようになりました。感情を声に乗せる話し方も修得されました。
声がこもる・声が通らない 6つの原因
あなたの声がこもってしまう、通らない原因は、以下の6つのうちのどれかに当てはまります。
原因1. 喉(ノド)がしまっている
一つ目の原因は、声を出す際にノドが十分に開いていないことです。ノドがあかずに話したり、声を出したりすれば、当然、声が人に伝わりにくく、結果、声がこもってしまい、通らない声になってしまいます。
原因2. 吐く息の量が少ない
二つ目の原因は、息がきちんと吸えていないことです。息がきちんと吸えていないと、ノドだけで声を出すことになり、芯がない「こもった声」「通らない声」になってしまいます。
原因3. 腹式発声ができていない
三つ目の原因は、腹筋が使えていないことです。いわゆる腹式呼吸が出来ず、身体の軸が安定しないため、声の出し方が不安定になってしまいます。
原因4. 姿勢が悪い
四つ目の原因は、姿勢が悪いことです。実は、声を変える際に大切なポイントとなるのが、「姿勢」です。猫背や反り返った姿勢は、声の出方にも大きな影響を与えます。従って、姿勢が悪いと、声がこもったり、通らなかったりといった悩みを抱えることになります。
原因5. 声が開いていない
五つ目の原因は、口が開いていないことです。口をほとんど開けず、また動かさないで話しています。同時に舌もあまり動かさないで鼻すので、こもった声になり、歯切れの悪い音しか出せなくなっています。
原因6. 自信がないなど、メンタル面での課題がある
六つ目の原因は、メンタル面での不安や恐怖があるです。実は、声とメンタル面の状態は非常に密接に関わりがあります。メンタルの状態が不安定だと、声も不安定になります。緊張してしまい声が出ない、ということも、実はメンタル面からのアプローチで解決することが可能です。
以上、声がこもる・声が通らない6つの原因を見てきました。それでは、この原因に対して、どのように解決していけばよいのでしょうか?
声がこもる・声が通らないを解消するボイトレ方法
6つの原因への対応方法について、当スクールオリジナルのボイストレーニングをご紹介します。
その1:びっくりスローモーション
このびっくりスローモーションを行うことによって、喉(ノド)がしまっている、息がきちんと吸えていないという2つの原因を解消することができます。
では、どのように行えばよいでしょうか?見ていきましょう。
最初に行うのが、喉を傷めないで楽に声を出すための呼吸の方法です。
その方法というのが…、びっくり!することなんです。
ただ、普通にびっくりして息を吸うだけだと、息の流れが一旦止まってしまいます。息の流れが止まるとせっかく開いた咽がまた閉じてしまいます。
そこで、咽を開きっぱなしにするために、「びっくり」を「スローモーション」で行うのです。
このような動作を行い、声を出すことによって、喉が締まって苦しい感じが全くなくなります。高い声を出す時も喉が開いたまま。楽に声が通るようになります。
動画でも解説しています。
その2:水ジャージャー法
水ジャージャー法は、3の原因である「腹筋を使えていない」という原因をとても簡単に解消することができます。
これからお伝えするのは、腹式呼吸と同じように腹筋を使って、さらに腹式呼吸より身体が緩んだ状態で、楽に大きな声が出る方法です。そのために大事なのが「丹田で立つ」ということです。
丹田というのは一言で言うと「身体の中心」。具体的にはへそ下3センチの高さで真正面と真横、前後左右で棒を2本通して、交わった箇所です。身体の内部、まさにど真ん中にあります。ここに重心が集まった状態になると、余計な力が抜けて身体が緩み、安定した状態で声を出すことができます。その方法が「水ジャージャー法」です。
腰の後ろにフレッシュなお水が入ったタンクがあるとイメージしてください。次に、腰からお尻にかけて、お水がバケツをひっくり返したかのように「ジャバーーッッ」と流れ落ちるイメージをします。
水が流れるイメージに身体を任せると、身体が緩んでいきます。すると自然と丹田に重心が集り、安定した身体で声を出せるようになるのです。余計な力がかかっていない状態で、腹式呼吸と同じ身体の使い方ができるようになります。
この状態で、声を出すことができるようになると、楽に身体を使えることができているため、本来の身体の機能が発揮でき、声が自然と出るようになります。
以上、まずはこの2つの方法をすることができるようになるだけで、声がこもることなく、通る声に変わっていきますので是非試してみてください。
その他にも当スクール独自のボイストレーニング方法が多数あります。ご興味のある方は、ぜひレッスンページもご覧になってください。