人前で話をしようとする時に、息が詰まって声が出辛くなったり、声質が硬くなることはありますか?
詰まってしまう自分に対いて恥ずかしいと感じたり、詰まるのが嫌なので話すこと自体を避けてしまったり、声が出ないことにより、日常生活に様々な弊害が出てきます。
声が詰まる・声が出にくい原因
1.痙攣性発声障害
声帯が自分の意志に反して強く閉じすぎてしまい、息が吐けず声が詰まる障害です。場所や環境による影響はあまりなく、常に声が出しづらい状態です。正確な原因は不明とされています。
- ボトックス注射
- 外科手術
- 発声訓練
などで治療を行います。
2.吃音
言葉が流暢に話せなくなる障害です。
主に次の3つに分類されます。
- 発達性:小児の発達段階で発声する吃音
- 獲得性神経原性吃音:脳や神経系の疾患がもとで起こる吃音
- 獲得性心因性吃音:緊張やストレスが原因で起こる吃音
治療は主に言語療法士による言語療法や認知行動療法などを行います。
声が詰まることで日常生活に不安を抱えている方は、まず、医療機関での診察を受けてみるのがいいでしょう。
治療が必要とまでは行かないけれど、話す時につい詰まる癖が出てしまう方や、人前でも落ち着いた雰囲気で話せるようになりたいという場合は、ボイストレーニングを行うことによって改善することができます。
声の詰まりを改善するボイストレーニング
アマートムジカのボイストレーニングでは、声が詰まる原因である「身体の癖」を取り除き、声を滑らかに出す「身体の使い方」を繰り返し実践して、身体に定着させていきます。
1. 身体の緊張を解く「水ジャージャー」
身体の緊張が強すぎると、その緊張がのどや声帯に及び、息を滑らかに吐けなくなり、声が詰まります。
しかし、悩んでいる本人は、自分の身体が緊張していることに気が付いていません。
常に緊張した状態が続いているため、それが普段の状態として定着いています。
そこで身体の緊張をとり、安定感を得るためのイメージング法である、「水ジャージャー」を行います。
- 腰の後ろに、きれいな水が入ったタンクがついているとイメージする
- タンクから図のような順番で、水が身体中を巡り外へ流れ出すイメージをする
このイメージによって、身体の緊張が自然と解けていきます。
2.メンタル面の不安を取り除く「丹田呼吸法」
「また声が出なくなるかもしれない」
「失敗したくない」
という不安感は、ますます身体を緊張させ、さらには、声を出すこと自体を恐怖し、そんな自分に嫌悪感を抱く、という悪循環にも陥りやすいです。
そこで、「丹田呼吸法」を行い、酸素を身体にまんべんなく行き渡らせることで、身体・メンタル面の緊張を解き、落ち着けるようにしていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=HOVS5OFXQuM
3.呼吸の流れを止めない発声法「びっくりスローモーション」
声が詰まる人によく見られるのが、しっかり声を出そうと意識するあまり、息を吐く時に力を込めてしまったり、出だしで身構えて息が止まってしまう癖です。
この癖を取り除き、呼吸を滑らかにするための発声法が「びっくりスローモーション」です。
びっくりスローモーションでの呼吸を修得することで、
のどがリラックスした状態で声を出せるようになり、
声の詰まりを改善することができるようになります。
このように、身体・心・呼吸を整えることで、
声の詰まりを改善し、
声が出ないことによる不安感、恐怖感を取り除くことができます。
ぜひ実践してみてくださいね。