声に張りや潤いがなく、聞いていてちょっと耳障りに感じてしまう「しわがれ声」。
特にご高齢の方から多く聞かれる声のお悩みです。
この「しわがれ声」には一体どのような原因があるのでしょうか?
また、ボイストレーニングではどのような改善方法があるのでしょうか?
しわがれ声は声帯が何らかの原因で閉じきれない時に起こります。
声帯は声を出していない時は開いています。
声を出す時に声帯が閉じて、そこを呼気が通る時、声帯が振動して声となります。
しわがれ声となる医学的な原因
1.声帯の炎症(風邪など)
炎症によって声帯が腫れることによって、声帯を閉じても隙間ができてしまいます。
2.加齢による声帯の萎縮
加齢によって声帯が縮んで細くなり、声帯が閉じきれなくなります。
3.喉頭癌
声帯周囲に発声する癌です。飲酒や喫煙で発病リスクが高まります。場合によっては呼吸困難に陥ることもあります。
4.反回神経麻痺
反回神経は、声帯の動きをコントロールしている神経です。大動脈瘤や食道がんなどによって障害が起こりやすいです。反回神経の麻痺が起こると声帯が動かし辛くなります。
しわがれ声が長引いていると気になる場合は、鼻咽喉科を受診してみてください。
発声方法の問題として考えられる原因
1.声帯への負担が強く、のどを傷めている
声帯周囲の緊張が強いと、声帯が閉じる時に声帯同士が擦れタコができます。これがひおくなると結節やポリープの原因になる。
2.声帯周囲の筋肉のコントロールができない
声帯周囲の筋力が低下すると、声帯の動きをコントロールしづらくなり、閉じきれなくなる。
しわがれ声を改善するボイストレーニングは?
ボイストレーニングでしわがれ声を改善するために行うのは
- 声帯周囲の緊張をとり、声帯が傷まないようにする
- 声帯周囲の筋肉のコントロール力をつける
この2点です。
1番に対しては「あごのもみほぐし体操」「ららら体操」
2番は対しては「声帯の5秒筋トレ」
を行います。
1.あごの緊張を取る「あごもみほぐし体操」
- 骨の下に親指を下から押し当てます
- 親指の位置はそのままで掌が上になるように手を返します
- 親指以外の4本の指で後頭部を抱えます。
- 指が滑らないよう固定しつつ両肘を真ん中に寄せていきます。親指が頬骨の下に入り込んでいるか確認してください。
- そのままゆっくりと「あいうえお」と言います。
「あ」と「え」の音で口を縦に開いてください。
2.舌の緊張を取る「ららら体操」
- 口を縦に開きます。大きさは指が2本縦に入るくらいにします。
- 舌の先を上の前歯の裏側の付け根につけます
- 舌の先を下の前歯の裏側の付け根に向かって「ぱたん」と落とします。この時に「ら・ら・ら」と言いながらやりましょう
3.声帯を鍛える5秒筋トレ
1番と2番を行って声帯周囲の緊張が解けた状態で、口を開けてこんな声を出していきます。
この声は声帯同士が軽くこすれ合っている時に出る音です。
この声の出し方を練習することによって、声帯周囲の筋肉がより精密に動かせるようになります。
強く音を出し過ぎると声帯の負担が強くなり、結節やポリープの原因になりますので注意してください。
このように声帯の負担を取り除くことで、しわがれ声を改善することができます。
年齢を問わずカラオケを楽しめるように、ぜひ試してみてくださいね。
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声のかすれやしわがれ声、声を改善するのに1番大切なポイントは?
声の悩みを改善するために大切なのは
「自分にどんな悪い癖があるのか」
それを見極めることです。
そこが大変難しいため
本を読んだり、
動画で見ても解決できないのです。
自分特有の癖は、
自分以外に比較対象がないため、
自分ではわからないからなのです。
それをいっきに解決できるのが
「1日修得レッスン」です。
声を出すときに
どんな悪い癖があるのかを見極められる
プロの講師が寄り添うことで初めて
自分の改善すべきポイントがわかります。
改善すべきポイントは、沢山ではありません。
ほんのちょっとの部分であることがほとんどです。
効果がその場で出るオリジナルメソッドを
操ることのできる
経験を積んだ講師が、
1. 身体の使い方
2. メンタルの状態
3. 呼吸の仕方
を見て、総合的に
良くない癖を判定。
その部分だけを
徹底的に改善するため、
1日で声は驚くほど、変わるのです。